職場で男性上司と話していると、私は「男って、どうして私たちの話を聞いてくれないのかしら?」とつい思っちゃいます。
こっちは一生懸命説明しているのに、上司のオジサマたちは「結局、●●ってことだよね?」「もっと話を短くして!」なんて言ってくるもんだから、ホント、腹が立っちゃう!
女性の皆さんは、私と同じ思いをしているんじゃないでしょうか?
こういう男女の会話のすれ違いは、実は脳に男女差があることが原因なんですよ。男性は結果報告だけを求める脳の持ち主だから、女性は結果だけを報告するようにいいんですって!
そんな脳の男女差について、今回は紹介しますね。
左脳が強い男性と右脳が強い女性
脳の男女差については、脳科学者の茂木健一郎さんが書いた『男脳と女脳 人間関係がうまくいく脳の活用術』に詳しいですよ。
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人間の脳は、思考や論理などを司る左脳と、五感や感情などを司る右脳とに分かれています。その間をつないでいる連絡通路が脳梁(のうりょう)です。
男性は左脳の方が強くて、女性は右脳の方が強い場合が多いそうです。そして、女性は右脳と左脳のバランスを取りやすいとも書かれています。
たしかに、男性って、「おれはこれをやるんだ!」と決めると、それしか目に入らなくなって暴走しますよね?
いきなり新しいことを始めたかと思うとそれにのめり込んで、いつの間にか数十万もつぎ込んじゃったなんてことも……。
一方、私たち女性は、「おもしろそう」と思うことに対しても、「本当にそれでいいの?」と囁く声というか、ブレーキみたいな感情が働きませんか?危ないことをしたくないというか何というか……
男女の性格や行動の違いは、実は脳科学的にも統計学的にも説明がつくってことですね!
結果だけを求める男性と経緯を説明する女性
男性と女性の行動の違いとしてよく話題になるのが、会話のすれ違い!
男性は、女性の話を「長くて、うっとうしくて、つまらない」と思っているみたい。
ず~っと前に私が付き合っていた彼も、付き合い始めてから数か月後、「君の話はよく分からない。どうして、日常のどうでもいいことばかり話すの?」なんて、とっても失礼なことを言ってきました。
当時は「この人、どうして私をわかってくれないの?」って思ってましたが、なるほど、脳の男女差が原因ですれ違っていたんですね。このことを私が理解していれば……と思わなくもないですが、別れちゃった彼のことを今さら何とも思いません!(笑)
さて、男女の会話のすれ違いの原因を考えてみましょう。
茂木さんの本に書かれていて印象的だったのは、男性は秩序を重んじるけれど、女性は物事の整合性をあまり気にしないということ。
男性には、「こうだからこう」みたいな理屈屋さんが多いイメージ。逆に女性には、「さっきまで公園でデートしたかったけど、今はやっぱり映画館に行きたいわ」という感じの気分屋さんがそれなりにいて、同性同士でも「ええっ!?」ってなることがあります。
茂木さんも言う通り、女性にとっては、いろんなことがきちんとつながっているかどうかはどうでもいいんですよね。
そして、もう一つ大事なこと。男性は結果報告だけを求めるけれど、女性は結果に至る経緯を話したがるんです。
私も、職場で男性上司に相談するとき、「●●が▲▲で■■だから××」というところからつい説明しがちです。でも、上司からしたら、「●●も▲▲も■■もどうでもいいから、××を先に言ってくれよ」という心境なんでしょうね。
男性はとにかくせっかち!最短ルートを求めるって感じ?
そんな男性が中心になって世界を動かしているから、“結果”や”効率”ばっかりが大事にされるんですね。
女性は結果から話すようにしよう
『男脳と女脳 人間関係がうまくいく脳の活用術』の中で、茂木さんは「女性のおしゃべりには、未発掘の埋蔵資源がある」と言って、男性が女性に合わせるべきという立場を取っています。
茂木さん、優しいですね!女性思いの紳士です!
でも、世の中の男性は茂木さんみたいな人ばかりじゃありません。だから、私たち女性が男性に合わせた方が早いってのも事実。
その「男性に合わせる」第一歩が、結果から話すようにすることなんですよ。
話の順序を変えるだけなら、女性が辛い思いをすることもありません。だったら、「男性は左脳が強くて、頭が固いのよね~」って思いながら、まずは結果をポンッと言っちゃえばいいんです!
これだけで男女の会話のすれ違いを少なくできるんなら、とっても簡単だと思いませんか?