私たち日本人は、「呪い」というと、「そんなの迷信じゃん!」って笑い飛ばしちゃいますよね?
でも、現代でも、呪いが信じられている地域があるんですよ。特に、東南アジアの国々では、呪いが人々の生活にいろんな影響を与えています。
そんな呪い事件の一つを、アジア旅行で人気のネパールから紹介します。
レストランの庭に置かれたヘビの像とニワトリの足
マノハール・クンワルさん(45)は2018年、ネパールのある町でレストランをオープンしました。レストランはあっという間に人気店となって大繁盛!
「レストランがオープンした当初は、とてもうまくいっていました。1日で14万円は稼いでいました。週末は忙しすぎて、お客さん全員に対応できないほどでした」と語るマノハールさん。
しかし、オープンから3ヶ月後、マノハールさんは突然のトラブルで頭を抱えることに……。
レストランでは停電やガス漏れなどが頻発。客足が衰えて、悪い評判までもが流れるようになりました。
トラブルが続くようになったのは、レストランの庭で2つの奇妙なものが発見されたときからでした。その2つとは、三つの頭を持ったヘビの像とニワトリの足でした。
「従業員がレストランの外を掃除しに行ったら、茂みに隠された、大きな、三つの頭を持ったヘビの像を見つけました。彼はそれを持ってきて私に見せました。彼はその像が紐でグルグル巻きにされていたと言います。一度も見たことのない象で、薄気味悪い飾りのついたニワトリの足と一緒に置かれていました」(マノハールさん談)
ヘビの像とニワトリの足を撤去すると、トラブルがピタッと収まったから、あら不思議!
ライバルが呪いをかけて営業妨害してきた?
マノハールさんが「ニワトリの足とヘビの像を見つけてから、トラブルが頻発するようになりました」と言う通り、それからガスと温水の設備が故障し、修理のために9日間レストランを閉めなければならなくなりませんでした。
お客さんの足が遠のいて、収益は激減。レストランの評判もガタ落ちに……。
事態を重く見たマノハールさんは、魔女の呪いをかけられたのだと思い始めました。そこで、ヘビの像とニワトリの足をレストランの敷地外に撤去したところ、経営は再び上向いたといいます。
「ヘビの像が何だったのか、それらを庭に置いたのが誰なのかは分かりません。私たちのレストランのライバルがやったのかもしれないと思っていますが、私たちにはやはり分かりません。だから、誰にも責任を負わせることはできないんです」
このように考えるマノハールさんですが、呪いを100%信じているわけではありません。しかし、「もしかしたら」という思いもあって、祈祷師に頼んで呪いを解除してもらう予定だそうです。
それにしても、ニワトリって、太古の昔から呪いに使われていたんですね。

ネパールを旅行するときは呪いに十分注意しよう
ネパールでは現在も、呪いにまつわる事件が時々ニュースになります。
2012年には、「魔女の呪いをかけた」と疑われた40歳女性が親族から殺される事件も発生しています。今も“魔女狩り”が行われているなんて、本当に恐ろしい!
ネパールを旅行するときは、呪いに十分注意する必要があります。
参考:Daily Star