世界には、超常現象の調査と解決を行う「ゴーストバスター」がいます。
ゴーストバスターというと、コメディー映画『ゴーストバスターズ』のイメージが強くて、「うさんくさい」って思う人たちも多そうですね。
でも、実際のゴーストバスターは、科学的に“幽霊を退治する”職業。日々、恐怖にとらわれている依頼者を救っているんですよ。
そんなゴーストバスターが体験した身も気もよだつ実体験が、オーストラリアの不動産サイト「realestate.com.au」で紹介されました。
新居に引っ越した人々を怯えさせる「新居効果」
近年、シドニーのゴーストバスター集団「Access Paranormal」に助けを求めてくる人たちが増えているとか。
不気味な音が鳴った、誰もいないのに足音がした、空き部屋から泣き声が聞こえた……。
ゴーストバスターは、こうした“超常現象”を「新居効果」と呼んでいます。新居に引っ越した人に多く見られる現象だからです。
Access Paranormalの超常現象調査官、ベス・ダーリントンさんは、世界中で“超常現象”が起こる家を調査してきました。
調査を依頼してくる人たちは、自分が狂っているわけじゃないことを証明したがるそうです。実際の調査では、ほとんどのケースで異常なし!
「新しい家に引っ越してきたばかりの人は、きしむ床板や古い銅パイプに慣れていません。さらに冬の季節は、多くの時間を室内で過ごすことになるため、よけいに怖くなってしまうんです」(ベス・ダーリントンさん談)
“超常現象”は老朽化した家や高所にある家で発生する静電気などが招待で、合理的な説明が可能だとのこと。ホワイトノイズ探知機でとらえられる“幽霊の声”や、居住者自身の映った“不気味な影”は、何も怖くないですね。
でも、“超常現象”のいくつかは謎のまま解決できなかったとか……。
ゴーストバスターでも解決できない超常現象
「かかってくる電話のほとんどは、シドニー西部にある住宅の調査依頼です。この地域では、奇妙な出来事がたくさん発生しているんですよ。不気味なエネルギーが渦巻く家もあります」と言うダーリントンさんによると、何度も何度も調査を依頼される家があるそうです。
そんな家の一つがシドニー郊外のプラムトンにあります。所有者のトレヴァー・ガーランドさんは、家に誰もいないときに何者かの足音を聞いたんです。それだけじゃなく、訪問客の中には、「少女の幽霊を見た」と言う人まで……。この家が建っている土地には少女が埋まっているって噂です。
カムデンのとある家も調査依頼が多いんだとか。訪問客が時々子どもの幽霊を見ちゃうんですよ。1909年、その家の近くで、14歳の少年を含む2人の子どもが溺死したといいます。
超常現象を調査する団体「Greater Sydney Paranormal Investigations」を運営する超常現象調査官・電気技師、トッド・フォックスさんは、シドニー郊外のケリーバイルで心霊現象の頻発していると言います。
フォックスさんが最近調査に赴いたのもケリーバイルの家でした。
1階に託児所がある2階建ての家は、以前の所有者が自殺したといういわくつき。現在の所有者は、託児所の子供たちが、存在しないはずの人間と歌ったり会話したりしているのを目撃して……。結局フォックスさんは、不可思議な出来事の原因を明らかにできませんでした。
「私たちは9時間そこにいました。サーモグラフィ画像も撮影しました。そのとき私は、誰かが耳元でささやくのを感じました。でも、それが何だったのか分かりません。すべてがとても奇妙でした」(フォックスさん談)
サザランド・シャイアで超常現象調査を行うジャニーヌ・ドニーリアンさんは、「ほとんどのケースは居住者の妄想にすぎません。でも、本当に何者かが妨害してくることがあって、そのときは、外部に助けを依頼することがあります」と言います。
その「助け」の中にはお祓いも含まれるとか。ただ、インチキも多くて、大金をかけてお祓いしてもらっても、何も解決しないことがあるんですって。
科学が進歩しても解明できない超常現象がある
ゴーストバスターが科学の力を駆使しても解決できない超常現象の数々――。
これらは、現在の科学技術が現実の出来事を説明できないだけなのでしょうか?それとも、どんなに科学が進歩しても解明できない現象があるってことでしょうか?
私自身は“見えない”人間ですが、霊的な存在やエネルギーは存在するって信じています。
前所有者が悲惨な死に方をした事故物件には、やっぱり何かがあるんじゃないでしょうか?
住居を借りたり購入したりするときは、十分に注意したいものです。