現代でも「占い師」や「ヒーラー」を職業とする人たちがいます。
そんなスピリチュアル系職業のうち、「魔女」として活躍している女性が英紙「Daily Mail Online」(2018年10月1日付)で紹介されました。
彼女はどのような魔術を使うのでしょうか?そして、どうして魔女になったのでしょうか?
恋愛とダイエットの呪文を得意とする現代の魔女
魔女のレイチェル・ニールセンさん(28)はオーストラリア・ビクトリア州の州都メルボルンに住んでいます。
「Daily Mail Online」で紹介されるニールセンさんは、黒いドレスをまとい、ホウキを手に持っています。タロットカードや魔術用のロウソクなどもあって、いかにも「魔女!」って感じ。
「エネルギーと魔法を使って本当にすばらしいことをします。人々を助けるためのとても特別な方法です。でもね、これを行うにはたくさんのスキルが必要なので、誰もができるわけではありません」と自信満々のニールセンさん。
得意なのは、「恋愛の呪文」を生み出すことと、体重を減らしたい女の子に手を差し伸べることなんですって!ダイエットの魔法!
「恋愛の呪文」がは120ドル(約13000円)から。依頼者が復縁を求める場合や、もっと強力な呪文を望む場合は、もっと費用がかかります。それでも大体、200ドル(約22000円)前後に収まるとか。
「私は何も強制しません。そんなことをしても、それは愛ではありませんから。私は同意を信じ、本物の愛を信じ、効果の無い小細工はしません」というのがニールセンさんのポリシー。
ニールセンさんは「私の仕事は私にたくさんの可能性をもたらしましたし、人々も同じ効果を私に求めます」と言います。28歳になってからは、助けを求める人々にダイエットの呪文を届けるため、活動範囲を広げているそうです。
プロテスタントの世界を飛び出して魔女になるまで
ニールセンさんは、子どもの頃からファッションや洋服、写真などに興味がありました。情熱がどんどん芸術に向かっていく一方で、周りとの違いに葛藤する日々……。
ニールセンさんの両親は敬虔なキリスト教徒で、育った環境はプロテスタントの世界。そこでは、美しくあることに価値は無く、ある種の創造性ばかりが賞賛されていました。
鬱屈した思いに悶々としていたニールセンさんは、「人助けをしたい!」という衝動に駆られますが、何をしていいのかわからない……。そして、20歳で出会ったのがタロット!
ニールセンさんはすぐにメルボルンへ引っ越しました。そこでヒーラーとなり、自分自身を理解し、自分自身と折り合いをつけました。
メルボルンにはあらゆるものがそろっていました。ハーブ、タロットカード、装飾品……。ニールセンさんは必要なものをすべて手に入れ、いよいよ魔女になるための道へ!
魔法を使って人々を助ける使命に目覚めたニールセンさんは、他の魔女たちとも出会いました。真剣に魔法と向き合う魔女たちに触発されて、自らの可能性に気づき、本当の自分を表現する術を得たんですって。
魔女の仕事はとても大変だけれど心から愛している
ニールセンさんは、ダイエットの呪文を唱える前に、依頼者の経歴や現状を知るため、たくさん質問するといいます。
「ダイエットの呪文」といっても、ある呪文で魔法のように50キロの体重が「消える」わけじゃないんですよ。ニールセンさんの役割は、ダイエットする女の子に寄り添うサポーターといったところでしょうか?
「自分の仕事を続けていくのは、自分の人生でこれまでに経験してきたどんなことよりも大変です。でも、この仕事を心から愛しています」と意気込みを語るニールセンさん。専業魔女となった現在、新しい呪文の習得に励んでいます。
現代の魔女は、黒魔術を使って人を呪う邪悪な存在ではありません。自らの進むべき道を見つけたニールセンさんは、これからもたくさんの女の子を救っていくんでしょうね。