世の中には、「プロにお任せ」を強調する会社がたくさんあるじゃないですか?
私は、そういう会社をあんまり信用していないんですよ。だって、うさん臭くないですか?
「水回りトラブルをプロが解決」「貴重品をプロが査定して高値で買い取り」みたいな広告がよく入っていますが、ネットで調べると、トラブルも多いみたいだし……。
もちろん、信頼できるプロがいるのはわかっていますよ。でも、やっぱり何でもかんでも「プロにお任せ」はいけないと思います。まずは自分でやってみましょう!
「プロ=専門家=安心」は必ずしも成り立たない
「プロ」の意味を辞書で確認してみますよ。
《「プロフェッショナル」の略》ある物事を職業として行い、それで生計を立てている人。本職。くろうと。
この意味から考えると、あることを職業にしている人は全員、その職業の「プロ」ですね。
たとえば、大手家庭教師センターが「プロ家庭教師」を高額で売り出しています。でも、ここでいう「プロ」は、「家庭教師を職業として生活している人」って解釈すべきです。
一方、私たちが「プロ」に求めるのは、専門家としての知識やスキルです。
「プロ家庭教師」を高額で雇うのは、その家庭教師の指導能力の高さや、子どもを良い方向に導いてくれる可能性に期待するからですよね。
辞書の意味と私たちの期待とが必ずしも一致していないんじゃないですか?そして、そこにビジネスが入り込んでいるんじゃないですか?
家庭教師のような教育業界では、「プロ」なんていい加減です。
私は大学時代、大手塾でアルバイトをしていました。その塾は、教育に関してド素人の大学生を講師として採用して、「講師は全員プロ」と宣伝していました。子ども相手のビジネスとはいえ、これはもう詐欺レベル!
教育業界だけじゃなく、大人対大人のビジネスでも、「プロ」という言葉は信用できません。これ以上は職場の悪口になるのでやめますが、本当にもう……(笑)
「プロ=専門家=安心」は必ずしも成り立たないことが分かると思います。
自分でやってみることで得られる4つのメリット
「プロにお任せ」が安心できないなら、何事もまずは自分でやってみるべきです。何よりも、自分でやってみることには4つのメリットがあるんですよ。
1) お金を節約できる
プロに何かをお願いすると、ちょっとした作業にも料金が発生します。
たとえば、「パソコンがネットにつながらない!」といってプロを呼んだとしましょう。
トラブルの原因がLANケーブルをさしていなかっただけだった、な~んてよくありますよね。プロはケーブルをブスッとさして、数秒でネット接続完了。それでも、3000円程度の料金を支払わなければならないんですよ。バカバカしい!
「他人に頼る=お金がかかる」って意識があれば、何でもかんでも「プロにお任せ」とは思えないでしょう。自分でできれば節約になります。
2) 勝手なことをされない
プロに何でもかんでも任せてしまうと、勝手なことをされるリスクが高まっちゃいます。
パソコンの初期設定なら、パソコンの動作が重くなったり、不必要なアプリをインストールされたり……。安心できません!
塾に子どもの教育を丸投げすると、子どもが洗脳されてしまうことだってあるんですよ。
公立高校志望で塾に通っていた子どもが、塾に熱心に薦められて「私立高校に行きたい!」と言い出した、な~んて話も聞きました。こうした話の裏には、子どもの将来を食い潰して塾の利益を最大化しようっていう「大人の事情」があるんですよ。
こんなトラブルを回避するためにも、「プロにお任せ」はオススメできません。自分でやれば、プロに勝手なことをされる心配はありません。
3) プロにだまされなくなる
自分でやってみて1日で終わった作業をプロに依頼したら、プロから「この作業は難しいので5日はかかります。だから、ご予算は……」って言われることがあります。そんなプロは即刻クビ!
自分でやったことのある作業なら、それにかかる時間や労力などがわかります。そうすると、同じ作業をプロに任せるときも、プロにだまされなくなりますよ。
4) 自分でできることが増える
「難しいかな?」と思うことでも、実際に自分でやれば簡単にできることって、実はたくさんあります。
ネットや電気、水回りのトラブルは、グーグルなどで検索すると解決策が何件もヒットします。それらを見ながら自分で解決した方が効率的ですし、無駄なお金もかかりません。
自分でやってみると、自分でできることが増えます。自分でできることが増えれば、その後、同じようなトラブルが生じたときも自力で解決できますよ。
水回りのトラブルを自力で解決できたというお話
生活トラブルで一番多いのが水回りじゃないでしょうか?
水が止まった、水が流れなくなった、水が汚くなった……。そんなトラブルの数々が私の人生を脅かしました。
でも、私はぜ~んぶ自力で解決!
1) トイレの水が流れない
一番困ったのは、トイレの水が流れなくなったことです。
真夏のクソ暑い日、大をした後に便器のレバーを操作するも、一向に水が流れない!
正確には、流れてくるけれども、チョロチョロ……。私は大パニックでした。
「う●こが流れなーーーいっ!」
トイレの水が流れない場合、どこに連絡すればいいんでしょうか?
管理会社?でも、電話番号が書かれた紙がどこにあるのか……。
水回り修理業者のマグネットを冷蔵庫にいっぱい貼っているけれど、どこもうさん臭い……。
困り果てましたが、とりあえず「トイレ 流れない」でネット検索してみました。すると、自力で解決する方法が何件もヒット!
その中に、浮き球を手で調整する方法がありました。
実際にトイレのタンクを開けてみると、浮き球が上がったままで、タンクの底の方に少し水がたまっている状態でした。そこで、浮き球を手で下げたら、なんと、水が流れるようになったんですよ!
見事に自力で解決!修理費用は0円!
2) 風呂場の排水溝が詰まった
ある日、シャワーを浴びていたら、シャワーの水が浴槽にたまって、さっぱり流れていきません。
このときも、「風呂 水 流れない」でネット検索しました。すると、排水溝のつまりを解決する薬品が市販されているじゃないですか!その薬品は「パイプユニッシュ」!
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新品価格 |
早速薬局に行ってパイプユニッシュを購入。ヌルッとした液体をドボドボ排水溝に流し込んで、待つこと30分。水を流したら、なんと、水が流れていくじゃないですか!
さらに嬉しいことに、パイプユニッシュを使ったら、風呂場に大量発生していたコバエも見かけなくなりました。コバエの卵や幼虫まで、根こそぎ溶かしてしまったんですね。恐ろしい威力!
そんなこんなで無事に解決!修理費用はパイプユニッシュ1本分の数百円!
他力本願をやめて自分の人生をコントロールする
仏教、中でも浄土教には、「他力本願(たりきほんがん)」という言葉があります。
他力本願は、成仏したければ、自分で修業を積むよりも、阿弥陀仏に頼るべきだって考え方です。
私たちは欲望にまみれた無力な存在ですから、自分で何とかするんじゃなくて、仏様に何もかもを委ねちゃえ!
仏教の世界ならこれでいいんでしょうが、現実世界ではそう上手くいきません。むしろ、他人任せの他力本願では、他人に自分の人生をコントロールされちゃいます。
トラブルの多くは自分で解決できるんですから、まずは自分でやってみることです。そうすれば節約にもなりますよ!
でも、高額な修理道具が必要だったり、部品が壊れていたりする場合、自分で何とかするのは難しいですよね。自分でできることでも、時間や労力がかかり過ぎるなら、それを自分でやるのはちょっと……。
そんなときは、信頼できるプロに頼るべきですが、それでも「プロにお任せ」はいけません。
自分でも状況を正しく捉えて、必要ならばプロに指示を出しながら、プロと上手く付き合っていくべきです。