私の将来の夢は猫を飼うことです。
現在はペット不可の賃貸マンションに住んでいるので、もちろん猫の飼育はNG。でも、「自分の家を購入したら猫を飼うぞ!」と心に決めています。
ただ、猫を飼うってなると、いくつか問題があります。そのうちの一つが爪とぎです。
猫が家のあちこちでバリバリしたら、家の中があっという間にボロくなります。猫を多頭飼いしていた実家は、壁や家具がひっかき傷だらけ。私は、帰省のたびに劣化が進む家を見て、悲しくなりました。
そんな猫の爪とぎ問題を解決するのが「ディクロー」なんですが、これってどうなんでしょうか?
猫の爪を取り除く手術「ディクロー」
ディクローとは、猫の爪を取り除いて、永遠に生えてこないようにする手術です。「爪除去手術」「爪抜き手術」などとも呼ばれています。
ディクローは、猫の爪を引っこ抜くという生易しいものじゃありません。猫の指先を切り落としてしまうんですから、「えっ?」と思っちゃいました。
「ヤ」のつくご職業の方々が、「落とし前をつける」ために小指の先を切り落とす(つめる)じゃないですか?あれを猫の手全部でやっちゃうイメージです。怖っ!
とても残酷な手術のような気もしますよね?
でも、ディクローの需要があるのも事実です。
爪(というか指先)が無い猫は、人間や他のペットを引っかけません。だから、小さな子どもがいる家庭でも安心なんですって。
もちろん、ディクロー後の猫は爪とぎをするものの、爪自体が無いため、壁や家具には傷がつきません。新築の家で猫を飼いたい人にはありがたいのでしょうが……。
ここまでの私の書き方からもわかると思いますが、私はディクローを好意的に受け入れられません。そして、私と同じ感情を抱く人って、やっぱり多いんですよね。
「ディクロー=動物虐待」という批判が絶えません。アメリカのニュージャージー州では、ディクロー禁止法案が成立したくらいです。動物愛護を掲げる人たちは、ディクローを容認しません。
ディクローは去勢・避妊と何が違うの?
繰り返しますが、私はディクロー反対です。
でも、ちょっと考えちゃうんですよ。「ディクローと去勢・避妊は何が違うの?」って。
私の実家では、猫を何匹も飼っていましたが、どの猫も去勢・避妊していました。
雄猫については、「マーキングをやめさせたい」「雌猫にちょっかいを出して子猫が生まれたら大変」という理由で、飼い始めて直ぐに去勢。。
雌猫については、最初のうちは手術しなかったんですが、発情期になったら、あら大変!
雌猫が「ワオ~ン、ワオ~ン」と色っぽい(?)声で鳴き続けます。その声で睡眠妨害された母がキレて……いえ、心配して避妊手術を決行しました。
こうした去勢・避妊は、果たして猫のためだったんでしょうか?
そんなことは全くありません。去勢・避妊は、飼い主の都合で猫の体を傷つけ、猫本来の能力を奪うことです。
しかし、我が家では、子猫たちを家族の一員として迎える上で、やっぱり去勢・避妊が必要だったんです。そうしないと、家の中がオシッコまみれなったり、生まれた子猫をもてあましたりで、飼い主である人間の方が参ってしまうからです。
「飼い主の都合だ」といわれようとも、「責任をもって猫を飼う」と決意した以上、責任を持てない部分については何らかの対処が必要です。それが、我が家では去勢・避妊でした。
同じ理屈を通すなら、「ディクローも有りなのかな?」と思わなくもないですが、う~ん……。
ディクローの是非に関する議論は、最終的に感情のぶつかり合いになると思います。そもそも正解は無いんじゃないかしら?
どうしても「正解」が欲しいなら、ニュージャージー州のように、法制度を定めるしかないでしょう。ある意味、「多数決の暴力」って気がしないでもないですが。
猫の爪出しや爪切りはとても魅力的
私はディクロー反対ですが、なぜかっていえば、純粋に猫の爪が好きだからです。
猫好きの人は、猫の肉球をプニプニいじるじゃないですか?
そのとき、ちょっと強めに肉球を押すと爪がピッと出てきます。それがたまらない……。
分かりますか、この喜び?(笑)
それから、家族総出で爪切りをするのも楽しい!
爪切りが嫌いな猫を私が抱きかかえ、父が前足をガッチリ押さえて、母が爪切りで爪の先っちょをパチン!
その間、猫は唸っているんですが、猫の不機嫌そうな顔もカワイイ!猫の爪切りは大変だけど、終わった後の達成感が大好き!
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私がネコを飼うってなったら、絶対にディクローはしません。爪が生えてこない猫じゃ、爪出しの喜びや爪切りの達成感を味わえないですからね。家の中がボロくなるくらい、我慢しちゃいます!